傍観者side
世界No.2の組、神田(かんだ)組。
組長の神田 圭一(かんだ けいいち)と誰かが話をしていた。
圭「じゃあこれは預かっておく。」
神田は銃を手にして言った。
圭「まったく…。たかだか族のくせに、いっちょまえに銃を使うなんてな。」
黒いパーカーのフードを深く被った者は頷く。
圭「また見つけたら回収しておいてくれ。あと、ケンカもたいがいにしろよ…黒猫。」
「わかった。」
神田と話していたのは黒猫だった。
黒猫はぺこりと頭を下げて部屋を出て行った。
圭「ふぅ…黒猫も強くなったな…」
神田はフッと笑うと、タバコに火をつけた。
傍観者side END
陸side
俺らは莉奈と椎花を送って、パトロールに来ていた。
陸「おい。なんか聞こえないか?」
近くの公園から声が聞こえる。
俺たちは公園に近づくと、中を見た
族どおしがケンカをしているようだ。
5人ぐらいの方は…全国No.10の鬼火(おにび)。
10人ぐらいの方は…全国No.11の我王(がおう)。
10対5なんて、卑怯だろ。
陸「止めに行こう。」
俺らは中に入って行った。
その瞬間に前を通る影。
黒いパーカーのフードを深く被っていて、小柄な奴。
そいつは凛とした声で言った。
「やめな。」
キレイな…透き通るような声だった。
「あ?なんだてめぇ、ふざけてんのか?」
我王の奴がそいつに近づく。
さすがに10人はヤバいんじゃねぇか!?
1人の男がそいつに殴りかかる。
「おらぁ!」
パシッ
そいつは軽々と拳を止めると、鳩尾わ殴った。
そして次々と殴りかかってくる奴らを倒していく。
そいつが10人全員を倒したら、なんと我王の奴らが全員出てきた。
「刺されたくなかったら、俺らに土下座しろ!」
そう言って我王の総長がそいつにナイフを向ける。
「鬱陶しい…」
そいつはそう呟くと、我王総長に近づいて行った。
「そんな物騒なもん人に向けるんじゃねぇ!」
その言葉と一緒にすごい殺気を出すそいつ。
あっという間に我王の奴らは全員倒れた
陸「すげぇ…」
遊「ほんとだ…殺気だけで…」
類「まさか、この子が…?」
嵐「話しに…行こう」
俺らはそいつに近づいた。
陸「お前は…何者だ?」
「…黒猫。」
嵐「やっぱり…」
黒猫だと!?
陸「黒猫!この前は、助かった。」
俺らは黒猫に頭を下げた。