椎「あ、えっと…黒瀬 椎花です。よろしく。」


えーっと…


金髪に黒目の人が総長の陸でー、銀髪に青目の人が副総長の類ね。


あとー、赤髪に茶色目が遊。緑髮に黒目が嵐だね!



よし、覚えた。





それより…


椎「飛龍って…族?」


莉「そうなの。全国1だよ!」


あ、全国1なんだ…


それは知らなかった。



遊「反応薄いね!」


陸「さすが、莉奈が選んだだけある。」


なんの話だろう?


莉「でしょ?椎花なら、いいよね?」


陸「あぁ。さっそく今日、行くぞ。」



え、ちょっと待ってよ…


椎「なんの話してるの?」


類「君を姫にする話だよ。」



いや、そんなに眩しい笑顔で言われても困るよ!



椎「絶対嫌だ!」


断固拒否!





みんなあ然で私を見てる。


類「まさか断る女の子がいるなんてね…」


え?なに?


自意識過剰なの?そうなの?



遊「飛龍の姫になりたい子はとても多いんだよ。だから珍しくてびっくりした!」



なにその私を見る目!


私は珍獣じゃないし!





莉「私、男ばっかで寂しいの。だから椎花にも姫になってほしいなぁ…」


莉奈ちゃんが上目遣いで私に頼んでくる。


かわいいよ…


でも嫌だ〜



莉「倉庫にはおかしいっぱいあるよ!」


ピクンッ


私の肩が反応する。



私はおかしに目がないんだよ!




それを見た類がニヤリと笑うと


類「いろんなケーキもあるんだよ?どう?こない?」


うぅー…


ケーキほしい…



椎「…わかった。」




私はおかしにつられて姫になることになった。






莉「やったー!ありがとう!」


そう言って莉奈ちゃんが抱きついてくる。


陸「じゃあ今から行くか。」



溜まり場の倉庫へはバイクでいくらしく、私達はバイク置き場に向かった。



莉奈ちゃんは陸の後ろに乗る。


…私はどうしよう。


遊「椎花ちゃん!僕の後ろに乗りなよ!」


遊が声をかけてくれた。


遊の方へ行こうとしたら、類に手を掴まれた。




類「遊はスピード狂だから危ないよ。俺の後ろに乗りな。」


スピード狂は嫌だなぁ…


遊は頬を膨らませてるけど、私はごめんねと言って類の後ろに乗った。



姫は孤独な黒猫様

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