陸「さぁ、どういうことだ?」
私は今倉庫で説明させられてます…
どういうことって…
椎「私は黒猫です。」
類「髪の色は?」
私はウィッグをとって言った。
椎「赤色です。目は青です…」
ついでにカラコンもとった。
遊「なんで黙ってたの?」
椎「…黒猫は、よくないから。」
そう、黒猫は…ダメな存在。
でも、私にとっては大切な…存在。
遊「なんでよくないの?」
これは…私の過去に繋がる話。
私は少し悩んでから、話すことに決めた。
椎「少し、昔話をしようか」
私は、3歳のときに親に捨てられた。
原因はこの髪と目。
ー気持ち悪いのよ。
ーお前なんか必要ない。
ー居場所なんて、ないんだよ?
捨てられるまでに、何回もそんな暴言と暴力を受けた。
私の髪と目がこんなに変な色なのは、父親のせい。
私の父親は…どこかの国の有能な男。
母親は大きな会社の社長をしていたから、その後継ぎに完ぺきな人間を産もうとした
だから有能な男と結婚したの。
でもね…
父親の母は赤い髪だった。
青い目は父親譲り。
両方を受け継いでしまった私は、こんな姿で生まれてしまったんだ。
こんなおかしい姿の人間に会社は継がせられないと思った母は、私に暴力を振るうようになった。
でも頭だけは大人以上、だから3歳までは仕事をさせられた。
3歳の誕生日、母は新しい子供を産んだ。
その子がいるから…私はいらなくなって
捨てられた。3歳の誕生日に。
一通り話し終わってみんなを見ると…
泣いていた。
遊「椎花は、いらなくなんかないよ!」
莉「そうよ!私達には必要なんだから」
椎「あ…りがと…」
私は涙を浮かべながら言った。
類「黒猫は…?どうしてダメな存在なの?」
椎「それも話すね。」
捨てられた私は施設にいた。
中学生になるころ、親友ができたんだ。
名前は小野 都羽咲(おの つばさ)。
都羽咲は私と同い年の男の子。
私達はいつも一緒だった。
けど、中学2年のときに都羽咲がケンカを始めた。