カランカラン
ドアをくぐって、
「おはよーございまーす」
ボーイさんや早くきてたキャバ嬢たちに挨拶をする。
「姫來羅さん、おはようございます」
「今日も綺麗ですね!」
ボーイさんはあまり関係ないけど、No.1に対して好意を寄せたり、煽てるのは他のキャバ嬢たちにとって仕事の一貫でもあるのかもしれない。
No.1に悪意を見せれば、この街全体から何かを言われる。
逆に仲良くすれば羨ましがられるし、人気があまりないキャバ嬢にとってはおいしいものだ。
これはキャバ嬢になって、ここのママから教わった。
店にいる人全員に挨拶をして、奥の更衣室へ向かう。
更衣室といっても私専用の休憩室。
この店はNo.1からNo.3まで専用の休憩室がある。
No.1が一番広くて豪華な作りになっている。
No.2とNo.3の部屋は入ったことはないが、この部屋より凄くはないらしい。
私の部屋はシャワーとベットがついていて、住めるほど。