「ママ、話とは？」
私が尋ねるとママはふふっと笑った。
「他に誰もいないんだから」
「あっ、そういえばそうですね！」
ママがクスクス笑うよそに莉璃華もなぜか笑っていた。
思わず首を傾げながらも問いかける。
「姫華さん話って？」
姫華（ひめか）。これはママの源氏名。
姫と華をママが女の子につけるのを断固許さなかったのに私と莉璃華は許された。
莉璃華も私と同じ本名だけど、もしママがつけるのを許さなかったら変わっていたと思う。
その時のママ曰く、私と莉璃華は見込みがあるとかなんとか。
私たちがNo.1とNo.2に輝く前は気難しいママと唯一普通に話せる、唯一姫と華を貰えたとかママ関係とかで嫉妬、好奇など複雑な視線を受けた。
今では流石No.1、No.2とかって言われているけれど。
