「よし、完璧じゃーんっ」 蓮が満足そうに頷く。 結局、他にやることも見つからないので、前から練習してた好きな歌手の歌をやることに決めた。 ……けど、1つ疑問が浮かぶ。 「あの……歌は?」 『歌?』 ゆずと連の声が重なる。 「ボーカル、いらないの?」 普通、そこ考えるよね? ハッとする蓮だけど、ゆずは不思議そうな顔をする。 「陽南が歌うんじゃないの?」 「え、わたし?」