「・・・・・・どういうことだ?」


――意味を理解していませんでした。



表情はやっぱりいつもとなんら変わらない。


無表情。

何の感情も読み取れない。



そして琥珀様はさらりと聞いてきた。


「なぜ俺の顔が近いと恥ずかしいのだ?」


「ぎゃーーー!!!くり返さないでください!!!」



拷問!?

これ、拷問じゃない?!



あわあわするも、琥珀様はぐいっと顔を近づけてきた。


ま、睫長っ・・・



「どういうことだと聞いている。」


「ひっ!!!!!」


怖い!めっさ怖い!


え、何これ。


あたしの『恥ずかしい』発言で・・・

なんでこんなにあたし怖い思いしなきゃなんないの?





「あー。りょっちゃんおひさー♪」


理不尽さに、思わず眉をひそめた時。

タマのご機嫌な声が耳に届いた。