だがしかし。


少し熱いのも顔が赤いのも全て琥珀様のせいだからーーー!!!




「少し熱が「ありません!!!」」


あたしはかぶせるようにしてキッパリ言った。


琥珀様が表情を変えずに、あたしを見る。



「しかし、額は少し熱かった。顔も赤い。」


「そ、それは!琥珀様のせいですから!!!」


「・・・俺?」



表情は変わらないけど、視線が鋭くなった。

あたしはビビりながらも、勢いで叫ぶように言った。



「だからっ!!!琥珀様の顔とか近くて・・・恥ずかしいんですよ!」




―――そして。


言った後にハッとした。



あ、あたしなんてこと暴露してんのーーー!?


恥ずかしっ!!!

本人に向かって言うとか、恥ずかしっ!!!




更に赤くなったであろう顔を手で覆った。


あー・・・もう、消えたい・・・・・・。



切実に思いながら、指の隙間からちらりと琥珀様を盗み見る。