昨夜は鬼様にしか会わなかったんだよね・・・。


あ、でも、もしかしたら奥の方で寝てたのかな?


んー・・・その可能性が高いよなぁ。




考えながらも、あたしは布団を一組敷き終えた。


「よし!

鬼様!敷けましたよー」


「・・・・・・あぁ。」



鬼様は静かに返事をし、布団に入った。


ふぅ。

色気が布団に封印されたようで何よりだ。


なんて思っていられたのも束の間。




グイッ



「おわっ!?」



あたしは昨夜と同様。

鬼様の強い力により、布団の中へ。



「ちょっ・・・あの、まだご飯食べ終わってな・・・・・・」


「お前・・・冷たくて心地いい。」



話を聞いてください・・・。

抱きしめないでください・・・。

あたしの心臓が破裂しますから・・・。


あたしは、顔に熱が集中するのを感じた。