ある日、力斗と悠真が言い合ってるのをみた。

止めに入ろうとしたら、私のことだった。

「なぁ、悠真。お前、萌香の気持ち考えたことある?」

「は?なんで萌香?」

「萌香はお前のことを大切に思ってるんだ。だから悠真、お前ももっと萌香のこと考えて、大切にしてやれよ。」

「なんでそんなこと力斗に言われなきゃなんねーの?そんなに萌香が大切なら、力斗、お前があいつと付き合って幸せにしてやればいいだけだろ。」

力斗は力強く言った。

「俺だったらあいつのこと幸せにしてやれねんだよ!あいつが幸せって思えるのは、お前と付き合えるってことしかねんだよ!」

私はその場で泣き崩れた。

どれだけ、力斗が私のことを大切に思ってくれてるかわかったから。

だけど、悠真が好き。

だから私は飛び出した。