「スキダ」「アイシテル」
どれほどの人にその言葉を囁かれただろうか。
「結愛が一番だ」「キミより可愛い人なんているわけがない」
____「あんな女とは別れたよ?だから付き合おうよ。」
そして沢山の男は簡単に___あたしの笑みに騙される。
さっさとあたしに堕ちればいい。
簡単な言葉を少し囁くだけで。
柔らかく微笑むだけで、男の名前を呼ぶだけで。
__________男は皆あたしに惚れるんだもの。
そして最初から勝者が決まっていたつまらないゲームが終わり、また始まる。
刺激なんてあるはずない。
でも______ゲームがなければこんな人生、直ぐに捨ててやるわよ。
そしてまた次々に過ちを起こすのだ。
周りだってあたしのしていることを知っているはずなのに。
少し微笑むだけで…
「天使だ」「妖精だ」「姫だ」「まるで花のようだ」………。
と褒めちぎる。
あたしの容姿で、あたしの行動は全て陰に隠れているのだ。
でもそんなことは当たり前。
あたしよ?
あたし以外に可愛い子なんて存在しない。
あたし以外の存在何て価値は無い。
あたしが……「ゲーム」が__________全て。