…あれ?
そう言えば何でここにいるの?
いつも玲哉はあたしとの朝の時間だけ学校に来て、後は帰っている。
理由は詳しく聞いてないけど…今までも一か月に一回学校に来ればいい方らしい。
多分ただめんどくさいだけだと思う。
あたしと似てるもん。
あたしだってゲームがなければ学校なんて来てない。
学校に来ることに価値なんてないでしょ?
ゲームだけに価値がある。
でも玲哉は、今日は保健室で寝ていた。
まるであたしが来ることを分かっていたかのようなタイミング…。
でもちょうどいい。
悠雅に対する不安を消せることが出来るんだもん。
……もちろんあたしたちの間に愛なんてない。
「玲哉……。玲哉もあたしと同じでしょ?」
目の前で無表情綺麗な顔が少しゆがむ。
「……は?いきなり何言ってんだ。」
「同じだよね?違う訳がない。」
「……だからわけ分かんねぇ。お前、俺の上から降りろ。」
「降りる必要ないでしょ?このまま……玲哉はあたしだけ感じればいいんだから。」