「…何するの?」 なんと玲哉があたしのおでこに手を当て顔を押しのけられる。 おでこに力の入れられている指が当たっていて、地味に痛い。 あたしはとにかく顔を少し遠ざける。 そうすると玲哉はあたしを睨んで。 「…何してんだよ。」 「何って…いいコト。」 あたしは無表情である玲哉に笑いかけ、頬に手を添えようとするけど…。 「やめろ。」 さらに強く睨める。 ……何? 別に怖いとは思わないけど、いつもとは違う雰囲気。