抵抗すら出来ない。 一瞬、唇と唇が触れただけだった。 でも…こいつの唇に、熱はない。 冷たい唇。 そして今も浮かべている笑み…。 こいつ、何なの? よく混乱して言葉が出ない。 「何で知ってるのかって?」 男はさらに綺麗な顔を歪ます。