チュッとリップ音が車内に響く。
あたしは悠雅があたしの方に振り向いたタイミングに合わせ、身を乗り出して悠雅の唇に触れた。
一瞬の出来事だったけど……。
どうなんだろ?
ちゃんとキスって理解できてる?
……まぁ、大人なんだからできてるか。
悠雅はまだボーっとしている。
あたしは微笑み、また悠雅がぼーっとしていることをいいことに…。
悠雅の唇に触れようと身を乗り出した。
でも悠雅は______あたしを避けない。
そして今度は強く、唇を押し付けた。
悠雅の体温があたしに届く。
でも悠雅はあたしを拒絶しない。
まぁだからと言って、キスを返してはくれないけど。
このままだと体勢がきついから、悠雅の首に手を回し、キスを続ける。