そして運転席に座ったところで……。
「何で、悠雅なんだよ?」
そう聞いて来た。
「えぇ?悠雅って名前素敵じゃない?先生よりいいじゃん。」
先生はさっきのようにボーっとはしておらず、あたしの言葉にため息をついて携帯を胸ポケットから出した。
えぇ。ため息とか酷い。悠雅。」
悠雅を強調して声をかける。
すると先生は携帯からいったん視線を外してあたしを見てくれて。
「悠雅じゃない。先生だ。」
「…けちぃー。悠雅。」
先生改め悠雅はあたしの顔をジッと見てきて。
あたしも見つめ返す。
……悠雅の顔は本当に整ってる。
まさしくイケメンの顔。