もちろんソファーは大きいから、二人で座っても狭いことなんてありえないんだけど。
まぁあたしが蓮のすぐ近くに座ったってだけだ。
そして目の前では静かに切れている藍都と、先ほどまであたしが座っていた場所に、お腹を抱えて蹲っている愁とがいる。
「……愁、ほんとバカでしょ。」
哀れみを含んでそう呟く。
藍都怒らせたら怖いのに…。
なんて思いながらも、あたしの興味は既に隣の蓮に移っていて。
「れーんっ?蓮からもキスしてよ?」
蓮の腕に絡まりながら、そうねだった。
蓮の暖かさが、心地いい。
あたしと生徒会の関係は周りから見れば明らかに異質で。
唇にキスなんて、当たり前の事となっていた。
抱き合うのも、キスを交わすのも。
互いに依存しあった関係だ。