そしてその三人が出会ったのが________入学したての結愛だったのだ。







三人が結愛を見た瞬間______彼女の闇に惚れた。







彼女の歪みは既に生まれていて。







美しく、可愛く、可憐で、愛らしい顔立ち。






色気も藍都に負けてなんかおらず、彼女のいる空間はどこか威圧されていた。






そして彼女が少しでも微笑むと周りは見とれて声すら出ない。






満面の笑みを浮かべるとうっとりと見とれてしまうほどで。






しかし、いくら表面上は笑顔を浮かべていて雰囲気が明るくても、その中に隠されているどす黒い歪みに生徒会のメンバーが気づかないはずがなく。






ほんの一瞬で彼女に…全てを誓える、そう思ってしまったのだ。







磨き抜かれた闇のように思えて。






美しい見た目から産み出ている闇のギャップ。







生徒会のメンバーも結愛のように……、いや、実はそれ以上に歪んでいる。





そんな歪んだもの同士が惹かれあい、築いていく関係。






そして全てのモノに関して無関心である藍都も。







彼に関しては歪んでいるどころではなく“異常”なのだ。





しかし結愛だけには後ほど興味を示すようになり。







異常な愛を注ぐようになった。








彼女と四人の生徒会の騎士は、こうして出会ったのだ。








互いに互いを愛し、守り、守られ、依存している。






でも_______そこに愛はあるが恋愛はない。