「黙れクソチャラ男。愁、どうせ下らない女と下らない事してたんでしょー?やっぱ蓮に迎えに行ってもらう価値すらなかった。」






そして凌は可愛い顔で笑いながら、直ぐに愁に悪態をつく。








一時間ほど前…、愁は誰かから呼び出しがあったようで生徒会室を出て行った。







……まぁ、愁の遊び相手である女の一人に呼び出されたらしいんだが。








「黙れよ、女の子見たいな凌ちゃーん?」







愁は根っからの遊び人。







今日のように彼の容姿に群がる女から適当に選んで、手当たり次第に相手をしている。






そしてそんな愁を、凌が生徒会メンバー全員に話があるからと蓮に愁の呼び出しを頼んだのだ。







蓮は藍都、愁、凌の面倒を一人で見ている。







兄的な存在である。







でも四人とも二年生だが。







「二人とも落ち着けって。で?凌、結局何の用?」








「蓮の言う通りだな。用事って何だ?良いとこ邪魔されたんだからさ。クソみてぇな内容だったらぶっ飛ばす。」







そしてそんな蓮に連れられて帰って来た愁。