ーー四人の騎士の誕生 not sideーー







「ねぇねぇ、藍都ー!」








生徒会室にある大きすぎるソファーの上でゴロゴロとしている凌が反対側にある同じソファーでくつろいでいる藍都に声をかける。







藍都は凌の呼びかけに答えるように閉じていた目をゆっくりと開ける。







その様子をジッと見てしまう凌。






(……さ、さすが藍都。目を覚ますだけで色気があるって異常でしょ…。)




内心、藍都についてなぜか感心しながらも言葉をつづける。






「あ、あのさっ!一年の教室に行ってみない?」





その言葉を聞いて藍都は一瞬眉をしかめた。





その仕草でさえ見とれてしまうほどの美しさや色気を放ち続けている藍都。







確実にこの学校でイケメントップ4に入っている凌が、見とれるほどの色気なのだ。







「……あ?一年なんて興味ねぇよ。」






そして直ぐに興味なさげに閉じられた瞳。






どうやら先週新しく入って来た新入生になんて、興味のカケラもないみたいで。