翌朝、申し訳なさそうに咲ちゃんが起きてきた

「姫ちゃ~ん・・私、ここに来た記憶ないんだけど・・ なんか・・・ごめんね」

「咲ちゃん寝ちゃったんだよ。アリが運んでくれたの。今度AQUA行ったとき御礼言っとけば?」

「うん♪ そうする!」

それから、ふたりでワイワイ、キャーキャー言いながら、ワッフルを焼いて、バナナとかパイナップルとか冷蔵庫の中のありったけのフルーツをジューサーにかけてミックスジュースを作った。

騒ぎすぎたのかガクが起きてきた

「・・・オハ・・・ おめぇら朝っぱらからうるせぇっつの!」と低血圧なアニキはポットから珈琲をついで、ダイニングテーブルに腰を下ろした

「朝ってもう9時過ぎなんだけどね~ アニキも食べる?」

「ワッフルかよ~ これだけでいいや」と姫花のお皿にのっているまだ、蜂蜜もクリームもかかっていなかった1枚を口に運んだ

「あのっ! お、お邪魔してまっす!」と急に立ち上がった咲

「おはよ♪ 咲ちゃんだよね? オレ、コイツのアニキ。ガクって呼んでね♪」

「はっ・・・はいっす!!」

「咲ちゃん・・さっきからかみすぎ~ コイツにそんな緊張しなくていいから・・・」

「ハハハッ! 咲ちゃんかわゆいのぅ♪ 大吾のやつ、マジうらやましぃわぁ・・」

「おい! エロアニキ!!」と姫花はオデコをピシッと叩いた

「へいへい・・それよりお前、やっぱ、顔むくんでるし、肌ヤバイな・・・」と言いガクは両手で姫花の顔を包むようにし、「キャサリンにお前もやってもらえ!」といいガクはコーヒーカップを手にダイニングを出て行った。

美形兄妹の禁断!!なんて咲の頭に一瞬よからぬ妄想が広まったのは言うまでもない