固まったままの咲ちゃんをみかねてアリが

「ごめんね? ちょっと見せて?」と咲ちゃんの手から携帯を取り上げた

アリも携帯を読んで、表情を曇らせた

「咲ちゃん、ごめんね。ちょっと見せてね」と咲ちゃんに言って姫花も携帯を受け取った

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死ね 死ね ブス 
お前がいるだけで臭い・・

自分がブスなの自覚しろ!
さっさと別れろ!!
大吾さんの価値が下がるだろ?

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何・・これ?

そのメールを閉じて、それ以前にきたメールにも目を通すが、どれも同じようなものばかり・・

「コレ・・・・ いつから?」

「姫ちゃん・・・ もう、嫌だぁ!!!!!」

泣き崩れる咲ちゃん・・・

しばらく泣き続けた咲ちゃんが言うには

こういうメールは前からあったみたいなんだけど、大吾と付き合うようになってから酷くなってきたみたい

そして、裏サイトの内容はさらにひどいものだった・・・

「大吾は知ってる・・わけないね」

大吾が知ってて放って置くわけないもんね

「コレが日本のイジメってやつ?」とアリもかなり驚いている

頭にきすぎてもう言葉にもならなかった・・・

面と向かって言う勇気も持たず、匿名という鎧をまとった悪魔達

きっと、身ひとつにされたら何も言えないような小さい奴らなんだろう・・

私たちには、見えないけど確実にいる

そして、奴らには確実に私たちが見えている・・・