「ガクさんにそうちょくちょく会うわけでもないけど、見るたびに隣にいるのは違う女だよ。ソレも、極上!! でも、2,3人連れてはべらすって訳でもなくって、その女といる時は、そいつしか見てねぇ感じ?だからかなーモメたりとか一切しねぇのよ!」となんだか自慢げな大吾

「兄貴はそういうとこ抜かりないんだよね! どっかの誰かさんと違ってさ~」と姫花は赤い液体のグラスを飲み始めた

「姫~ 咲の前でそういう事言うなよなー さっきも見ただろ?」

「そうだった!! ちょっとーみんな聞いてよ!! 大ちゃんねぇ・・咲ちゃん以外の女は絶つって携帯折ったんだよ!!」

「「「「マジ~!!!!」」」」

「大っ! いつそんな男前になったの!」と大吾の目の前にきたりん

「いつからって、生まれた瞬間から?」

「聞いた私がバカだったわ・・・ 姫花、またレッドアイ?」

と大吾から視線を外し、姫花の飲んでいるグラスを見るりん

「そう。止まらなくなるから、これくらいのがいいのよ。 トマトも健康にいいしね♪」

姫花は、ビールとトマトジュースが半々の割合でミックスされている【レッドアイ】をいつも2,3杯飲む

そこへやっとりんから開放された潤也がやってきて、ソファにどかっと座って

「あー疲れた~」と言い、グラスに残っていたビールを一気に飲み干し、カウンターに向かって「同じの~」と叫んだ

さっきまで気がつかなかったが、カウンターにバーテンさんが立ってグラスを磨いていた

「アリ~ 私もおかわりね!!」とりんもバーテンさんに叫んだ

「ところで・・大吾?」

おもむろに賢次が口を開いた

「さっき、咲ちゃんのこと【咲】っていってたみたいだけど? うまくいったの?」

賢次は落ち着き払った、喋りかたなのに、周りの皆も話をやめ、大吾の返事を待った

「お前はいっつも直球だよなぁ・・・・」