『あ、修……、葉月ちゃんっ!!!』


ガラッと図書室のドアを開けると、

私たちを見てぱぁぁっと明るくなる早瀬さんがいた。


「こんにちは、早瀬さん」


『葉月ちゃん、かおりでいいから!!

最初の頃は仕方なかったけど…』


「え、か、かおりちゃん………???」


戸惑いながらも呼んでみる。

慣れないなぁ、今まで“早瀬さん”だったから。


『呼び捨てでいいのに、まぁ、いっか!』


早…かおりちゃんは前より明るくなった気がする。