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時間は過ぎて放課後。


『岡野さん』


「あ、待って…!」


荷物を入れて佐倉くんの斜め後ろに立った。

そのままついてく。


私はズルいのかも、

佐倉くんを好きな子なんて私以外にもいるのに。


少しだけ独占してる。

けど、佐倉くんの近くにいることは

すごく嬉しい。


『あ、こっちだから』


佐倉くんが指を指した先は、


「あ、図書室」


佐倉くんの好きな図書室だった。