髪が乱れるのも気にしない

皆が見てるけど気にしない

今日は入学式ということもあって人が多く中々男の子を見つけることができない



もぉ…どこにいるの?
確かめないといけないことがあるのに。



運動不足ということもあって少し走っただけで息切れ


情けないな…


「ねぇ、君大丈夫?しんどそうだけど」

二人のいかにもチャラそうな男の人が話しかけてきた

「大丈夫です。急いでるんで!」

そっけなく返し又走りだそうとしたら



え……?


腕を先輩たちに掴まれていた


「よく見たらかわいいじゃん〜俺たちが介護してあげよっか〜」

やらしそうに笑う先輩


「は、離してくださいっ!」

抵抗するが離してくれない


早く追いかけなきゃいけないのに!



「あの、先輩たち離してください」

声と同時に腕が解放された



「なんだよ!お前生意気だぞ一年のくせによお!」

怒ってる先輩


ふと、顔をあげると


「あ……」