うんうん、と共感するように頷いてると、中村さんがシロを呼んだ。
「白城ー」
「何?」
「次の時間自習だから。体育祭でそれぞれが出る競技決めとけ。」
「おっけー!」
中村さんもこういう行事ごとは基本的にシロに任せてる。誰よりも張り切るタイプだから。
「高橋は書記な。」
「えっ、何であたし!」
梨花が書記をすることも、だんだん当たり前になってきていた。
「体育祭っていつだっけ?」
「ちょうど3週間後!」
「ふーん、そっか。」
体育祭なんてあたしにとっては苦手なものでしかない。運動音痴にとっては苦痛な行事だ。
「今年はフォークダンスもあるよね。」
誰かが言った言葉に、教室内がザワザワと賑やかになる。
そうだ。うちの学校は3年生だけフォークダンスがあって、それで体育祭を締めくくることになってる。
……確かあれって、3年の担当の先生達も混ざってやるんだよね。