君は私を強く抱きしめると
大きな手で私の小さな手を握る。



離さないとでも言いたげに
ぎゅっと抱きしめ、ぎゅっと握る。



誰を見てるんですか?
私はあの子じゃないですよ。
誰と重ねてるんですか?
私はあの子じゃないですよ。




私は抱き寄せられるがままで
君に都合よく寄りかかる。


零れそうな涙よ
可哀想ね、失恋したら現れる物なのに
抱きしめられてるのに
現れてるでしょう?


もう目から零れるでしょう?