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__「続いてのニュースです。
一昨日、ひったくり犯に腹部を刺された
PEACEのMISAさんが無事手術が成功し、
昨日、目を覚ました。
この件でMISAさんは……」___

テレビをつけると私のことが報道されていた。

__「MISAさんを助けたのが
同じ事務所のChargeのタカさんということで
熱愛報道が出ておりましたが、
本人とその事務所は
“打ち上げをする予定で
たまたま事務所とお店が近かったので
二人で向かっていました”
とコメントしています」__

これ、本当に使われてたんだね……

___「“松並さんこの二人についていかがですか?”
“そうですねぇ……
このコメントは怪しいですね。
お二人は同じ事務所ですが
あまり仕事で接点がなかったので
打ち上げっていうのも信用できてませんし、
お二人はトップアーティストですから
プライベートなことは
隠してるんじゃないですかねぇ”
“そうですか……それでは……”」

別に隠してねーよ。

っていうかお前に何がわかるんだよ。

何も知らないくせに口出しすんなや。

仕事だってこれからありますー。

「もう!!」

松並だかっていう人の顔が見たくなくて
そのままテレビを消した。

それと同時に

____コンコン

部屋のドアが音を立てた。

「はーい」

Chargeかな……

そう思いながらも返事をした。

「失礼しまーす」

入って来たのはCharge……

ではなく直人と……ゆかりん。

「あ……」

ゆかりんの顔を見て気まずくなる。

「体、大丈夫?」

そんな私達を見据えて直人は
場を明るくしようとする。

「あ、うん。
座っていいよ?……ゆかりんも」

すると二人は椅子に座ると思いがけないことを言った。

「実彩ちゃん、
本当に申し訳ないんだけどね?」
「ん?どうかしたの?」

ゆかりんの顔を見ると言いづらそうに下を向いていた。