_______
ーバタッ……
「実彩!!」
私は遂に壊れてしまった。
しかも、ただあの気持ち悪さが原因ではない。
それは、一つのある事がきっかけだった。
そんな事は簡単、すぐ説明できる。
ー「Chargeのタカさんが交通事故に遭いました」
そんなテレビの向こうから聞こえる
しっかりとしたキャスターの声。
どうして、そんなに真顔で話せるの?
隆弘は、怪我したんだよ?
どうして、人事のように扱うの?
私はあまりのショックでそのまま倒れてしまった。
______
頭の激痛に目を覚ますと
見慣れた壁一面に貼られた写真が目に入る。
私が倒れたところって、溜まり場だったんだっけ。
「……実彩ちゃん、目覚ましたんか」
久しぶりに聞いた関西弁に目を向けると
悲しそうに笑っている真司くんがいた。
杏奈がいない……
「あーちゃんは今、隆のところに行ってるで?」
私の心を見抜かしたように答える真司くん。
「隆は、そんな大事故じゃないんや。
まぁ、確かに怪我はしとるけど、
意識もしっかりとしてるし。
だから、心配することないんやで?」
そう言われて安心した。けれど……
“怪我ってどれくらい?”
私の心は焦るばかりだ。
だって私は昔、隆弘に怪我させたから。
「心配することない怪我やって」
“本当のこと教えて?
私、隠されるのこわいから”
すると真司くんはそっと眉毛を曲げる。
「実彩ちゃん、そんなに隆が心配か?」
え……?
私は思わずハッとした。
どうしてそんなこと思ってるんだろう。
隆弘のことなんて、もう関係ないのに……
気づけば私が倒れた理由って、隆弘のことじゃん……
「実彩ちゃんに、杏奈から預かったものがあるんや」
すると真司くんはバックから何かを取り出した。
ーバタッ……
「実彩!!」
私は遂に壊れてしまった。
しかも、ただあの気持ち悪さが原因ではない。
それは、一つのある事がきっかけだった。
そんな事は簡単、すぐ説明できる。
ー「Chargeのタカさんが交通事故に遭いました」
そんなテレビの向こうから聞こえる
しっかりとしたキャスターの声。
どうして、そんなに真顔で話せるの?
隆弘は、怪我したんだよ?
どうして、人事のように扱うの?
私はあまりのショックでそのまま倒れてしまった。
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頭の激痛に目を覚ますと
見慣れた壁一面に貼られた写真が目に入る。
私が倒れたところって、溜まり場だったんだっけ。
「……実彩ちゃん、目覚ましたんか」
久しぶりに聞いた関西弁に目を向けると
悲しそうに笑っている真司くんがいた。
杏奈がいない……
「あーちゃんは今、隆のところに行ってるで?」
私の心を見抜かしたように答える真司くん。
「隆は、そんな大事故じゃないんや。
まぁ、確かに怪我はしとるけど、
意識もしっかりとしてるし。
だから、心配することないんやで?」
そう言われて安心した。けれど……
“怪我ってどれくらい?”
私の心は焦るばかりだ。
だって私は昔、隆弘に怪我させたから。
「心配することない怪我やって」
“本当のこと教えて?
私、隠されるのこわいから”
すると真司くんはそっと眉毛を曲げる。
「実彩ちゃん、そんなに隆が心配か?」
え……?
私は思わずハッとした。
どうしてそんなこと思ってるんだろう。
隆弘のことなんて、もう関係ないのに……
気づけば私が倒れた理由って、隆弘のことじゃん……
「実彩ちゃんに、杏奈から預かったものがあるんや」
すると真司くんはバックから何かを取り出した。