「すげぇな、後ろの女」
「これで7回目?だっけ?」
「バッカ、9回目だぜ?あり得ねえよ」


なにがすごい、なにがあり得ないんだと思う。だってただ出る台を見極めて打ってるなのだ。

(それに…生活かかってるしね)

その思考を10回目の確変が起こったとき無理やり遮断して目の前の煌びやかな台に意識を向けた。