「決まったモンに文句つけんなよ」 それは、わたしよりだいぶ左側、男子の席の一番最後に座ってる男の子の声だった。 ーーー何こいつ。 腕を組んで椅子に偉そうにもたれたまま、明らかにわたしに向かっていう割にこっちなんか全く見ない。 一番最後の席、要するにこの偉そうな奴が同じ実行委員ってことだ。