「なんだこれは.......



こんな無礼な書があるか!!」

煬帝は国書を投げ捨て、立ち上がった。


「何か不適切な表現でもありましたか!?」


「大有りだ!
この大国隋を“日没する処“と書くのが気に入らない!
それに倭国ごときの王をこの隋の皇帝と同等に“天子“と書くのが許せんのだ!」


「は、はあ.....」

そうか。

皇帝は倭国の王に対等に話されること自体心外だったのか。
甘かった。


「小野妹子といったな.....
二度と来るなよ!!!!
早く帰れ!」


「.....失礼しました」

門を潜り、船へと向かった。