すると、拍手が歓声した。

「...え......?」



「小野妹子殿。
其方は大変良い行いをした。
その気をきかせた潔い心を
これからも生かしてほしい。

そして聖徳太子殿。
どのような書を書いたのかは知らないが、
今後無礼なことを書いたら命はないぞ。
この良い部下に感謝しろ。


よって、この二人の処刑を放棄する!」



先程より大きい拍手が喝采した。



まさかこんなことになるとは思わなかった。

もう、大丈夫なんだ。

もう、太子と離れることはないんだ。

この人に一生ついていくんだ。



こうしてぼくは大徳まで昇格した。
仲間も出来て毎日が充実している。



上を向くと現れる青空に向かって言う。



これからも宜しくお願いします、太子。



いつまでも、隣で
にこっと優しく笑ってくれることを願っています。



小野妹子