フワフワ
フワフワ
「・・・」
つんつん
つんつん
「んーっ」
ボケーっとした中、かすかに戻ってきた意識。
あれ?私、中庭でお昼寝してて、ちょっと寒くて、でも眠くて・・・
途中温かいなにかに包まれて・・・
んー?
パチっと目を覚ますと、目の前には知らない男の人がいた。
「・・・」
フワフワしてたのは真っ白いシーツと掛け布団。
つんつんしてたのは・・・
知らない男の子の指。
その男の子は私のほっぺを飽きずにつんつんしている。
「あ。目覚めた?」
クスっと笑った男の人は、今まで関わりが無かったような大人の人。
(っと言っても制服着てるから学生か!)
「・・・先輩?」
「そ。君よりは先輩」
茶色の髪に、小さい顔。
綺麗な二重の瞳と整った綺麗な眉毛の感覚は狭い。
顔が小さいからそう見えるのかな?
「こら。まだ寝ぼけてるの?」