「そっ、でもあんまり深入りしない方がいいかもよ?幹夫は・・・」

「まーた!香奈子。ミーコにちょっかい出すなって」

香奈子さんの言葉を遮るようにして幹夫先輩が現れた。

私の腰を引き寄せそっと髪にキスをする。

「ミーコ行くぞ?」

ギュッっと手を捕まれる。

香奈子さんの言おうとしてた事って?

“深入りしないほうがいい”

ってなんだろう?

でもそう言われたなら深入りしない方がいいのかな?

「ミーコ眉毛下がってる。」

二人きりになるとチョンチョンっと眉間に触れる。

「あっ」

「ホントは二人きりの夏休みがよかったのに、バーベキュー来たんだろ?楽しまなくていいのか?」
・・・

そうだ、このバーベキューは先輩と楽しい思い出を作る為に来たんだ。

「香奈子は気にしないでいいから」

ちょっと迷ったけど、素直にコクンと頷く。

「いーこだな、好きだよ」

優しい柔らかいキスが降ってきて、私の心は暖かくなった。


気にするのはあと!

今は今を楽しまなきゃだよね!