「ミーコ!」
「幹夫先輩っ」
待ち合わせ場所に行くと、私を見つけた先輩が両手を広げてくれた。
もちろん。
そこに一目散に駆け込みダッシュ。
抱き上げられたまま、くるりと一回転。
「ミーコ、今日は一段と可愛い」
シュシュで結んだハーフアップを優しい手つきで撫でてくれる。
先輩は、私が喜ぶ言葉をストレートに言ってくれる。
単純な私はお世辞でもなんでも嬉しい。
先輩はそれをわかってるから、ストレートな言葉で伝えてくれる。そんな先輩が大好きなんだ。
「おーい、俺ら普通に側にいるからねー?」
先輩のお友達がヒューヒュー言ったりブ〜ブ〜言ったりしてる。
「るっせ、この外野が。」
やっぱりに人前で先輩にくっついたりしたらダメなのかな?
・・・ん?