本当、よく寝る子だと思う。
ってゆうか悪く言えば無防備だ。
自分で言うのもなんだけど、俺たちは知り合ったばっかでお互いの事を良く知っているわけではない。
「誰にでもそうなのか?」
そう思うと、自分でも驚くほど激しい嫉妬心が心を埋める。
目の前でスヤスヤと眠る女の子。
純真で、天然で、すげー可愛い。
容姿とか、スタイルとか・・・もちろん良いんだけど、そうゆうんじゃ無い。
存在が可愛くて、愛しいと感じてしまう。
こんな風に感じるのは本当に初めてだった。
例えるならば、それこそ子猫で。
道端にウロウロとしている子猫が、自分に擦り寄ってきたら。
ウルっと潤いのある大きな瞳で見つめられたら。
思わず抱きしめて撫でてやりたくなる・・・。心境とすればそんな所だ。
手を握ると温かい小さな手で握り返してくる。
・・・
なんでこんなに心に響いてくるんだろう。
いきなりキスをしたり、いきなり会いに行ったり、自分を止められない。
もちろん、授業中会いに行ったのは周りの友達がミーコを見たいって言ったのもあるけど。
数日間ミーコに会わなかったら、ズンっと心が重くなった。
さっきミーコを腕の中に入れた瞬間、求めていた何かがそこにはあった。
安心感、幸福感・・・。
「・・・ん、ん」
俺の脚の間で座りながら眠るミーコ。
俺のものにしたい、そう強く思った。