「ああ、つまらない」
こんな世界なんてつまらない
毎日毎日同じことの繰り返しでしかなくて、人生ってこれなの?って神様に聞きたい。
朝は決まった時間に起きて、顔を洗って着替えて、、、
「人生は新しいことの連続だ」なんて誰かが言うけど、そんな事感じたことないよ。

「真衣っ真衣ってば!」
「何、?」
「次、私たちの番」
「あっごめん」
私、明日木真衣は東京の少しお嬢様な高校に通っている。
さっきのは私が中学二年生くらいの時からずっと迷走している悩みで。
少し違う環境なら何か変わるかと思って少し学費の高い所に入ったが、、、。
現在進行形でこのつまらない生活は続いている。
「真衣、パス!」
「え?」
顔面ストライク
この平凡な運動神経のおかげで本日二回目にしてさらに私の顔は殺人できるくらいに最悪だ。
「真衣?大丈夫ー?」
「大丈夫、、、」
大丈夫なんかじゃない。
この体育という時間は私にとって自虐的行為をしている時間だと思っている。
しかもこんなに危ない''ボール”など使おうものなら私の心と体は壊れてしまうだろう。
「本当に真衣はバレーボール苦手だね」
「そうだね、ごめん、」

なんで謝らなきゃいけないんだ。
私は悪くないのに。また考え事していると、
「真衣、危ないっ!」
ほらまた、ストライク。
バッターアウトだ

あれから保健室に立ち寄ってようやく静かに机に向かえると思った
が、次はxじゃないか。あの、私の苦手分野(まぁ得意分野はないけど)
ちなみにxとは数学の事
ガラっ
「ああ、明日木さん。座って」
すでに始まっていた授業では宿題の答えあわせが行われていた。
やってないけど。やってないんじゃない、できないんだ。
学力が年齢に追いついていないだけ。
とりあえず当てられないように教科書で顔を隠す。
「では、わかる人」
そんなのいるかバーカ。皮肉むように教科書から顔を上げるとだれも上げていない。ほら、やっぱりね
「じゃあ桐本さん問一をお願い」
振り返ると完全完璧少女桐本楓が笑顔で黒板に向かっていた。
こいつ顔がいいだけじゃなくて頭もいいなんて最悪だな。
皮肉んでるだけだけど、
「手を挙げていたのは桐本さんだけだから、問二を誰か、」
しかも手まで挙げてたのかよ。本当私とは次元が違うな
「じゃあ、明日木さん!問二をお願い」
「はい?」
「桐本さんの前の席だから、ね?」
「…」
席は関係ないでしょ⁈あからさまに嫌な顔をしながら黒板に向かうとあいつはキレイな顔で自分の席へと向かっていた。
私は問二と書いてある黒板を見つめて適当に、xと書いた。
その後のことはあんまり覚えてない。

いや、思い出したくない