―――――

―――



貴方のおかげで、小さい頃の私の世界は広がった。


人見知りで物静かな私の性格を全て察して、常に一緒にいてくれた。


どこに行くのも、何をするのも。

必ず、私のそばには貴方がいた。


紺くんと友達になってからは、3人でいることも多かったけど


とにかく、私の隣には、いつも貴方がいて…



ずっと、貴方は私の憧れだった。


何もできないけれど、私はずっと貴方を追いかけてた。


貴方の背中を追い続けてた。



小さい私は
貴方に…恋、してた。



『紗衣ーっ!遊ぼうぜっ!』



貴方の声が、大好きだった。

貴方の笑顔で、元気になれた。

貴方のそばは、安心できた。




でも――