「…でさぁ!それで―――」
「…」
でも。
正面切って、“何で避けるの?”って聞けるわけもない。
私の大嫌いな性格。うまく言えない。
何か、大希くんをもっと怒らせそうで、怖い。
怖い。そうやって考えてしまう。
どうすればいいの?
分からない。そんなの、わかるわけない。
紺くんは、大希くんが私を避けてるって…気づいてるのかな。
だったら私…ここにいたら迷惑だよね…。
避けられる理由が分からないよ。
それに、本当に避けられてるのかも分からない。
何となくすぎて、分からない。
――そうだよ。
私の、思い込みなのかもしれないじゃない…。
私、昔から、“思い込みが激しい!”って、よく大希くんに言われてた。
大希くんは、私を避けてるつもりがないかも。
ただ、私の思い込みかも。
3人で、私一人だけ女の子だから、少し話しにくいって思っただけかも。
うん。そうだよきっと。
大希くんが、そんなあやふやにするわけがない。