ページがめくられると、目的の文章を指さす。

「ここ、これって本当かな?」

健治が口に出して読む。

「ええと・・・『悪魔の力を借りるには、命を差し出す必要がある。4のつく時間に死ぬことで悪魔に依頼を出したことになる。それが了承されれば悪魔と契約をかわしたことになり、呪いがはじまる。悪魔は指示された時間に契約者をよみがえらせる、と言われていた』・・・まじかよ」


「次も読んで」


「ん・・・『悪魔に力をもらった契約者は、まず、夜中の0時に自分が死ぬ直前にいた場所に現れる。そこから、目的を果たすまで現世にいられるが、毎晩0時になるとその場所に戻される。すべての契約が終われば、契約者は悪魔に喰われる』」

読み終えた健治は、眉をひそめ沈黙する。