「お疲れ様でした。」っていったら必ずくじを引く。赤があたり。道具かだつけを決めるくじ。

どーかあたりますように！
次々にみんな引いていく。

次は自分の番だ。
ラッキー！見事に当たった！今日は良いことあるかも！


なーんてつかの間。
「ねー。琉華。」

ん？誰かと思って振り向いたら笑顔でいる先輩が立っていた。

「なんですか、先輩。」

「あのさー。琉華のお父さんってかっこいいよね！いつも、あの赤いスポーツカーで迎えに来てもらっていいなー。」

なにを言うかと思ったらそんな事か。

「そんな事ないですよー！」
なんて小３ながらいい子キャラを作ってた。

「そーかな？なら、琉華は特別じゃないんだね？」

は？特別もなにもそんな事された事さえないよ。なにを言ってるのこの先輩は。

「当たり前じゃないですか！」

「じゃー。私ハズレくじ引いたから変わり
にやってよ。よろしくね～!!」
と言って先輩は帰ってしまった。

しょうがないからやるか。













今日だけだよね。きっと……。