インターホンを押す


ガチャガチャ


「…いらっしゃい。」

優しい笑顔で迎えてくれるモト兄

少し疲れてる?
目の下にはうっすらくまが浮かんでいた


「おじゃまします。」


久しぶりに感じるモト兄の部屋


キッチンは私が出ていったときのまま…


部屋は少し散らかってる


「わ、私、お茶淹れるね。」

二人きり

それが何故か息苦しい

キッチンでお湯を沸かす
ふと目についたゴミ箱

その中に
丸めて捨ててあったのは
あの週刊誌


モト兄

あの記事読んでるんだ…

当たり前か…
自分のことだもんね


なら


どうして
私になにも言わないの?