今日私は思い出がいっぱいつまった中学校を卒業する。

「ねぇ、本当に行くの?大丈夫なの?」

親友のアユが心配そうな表情でたずねてきた。

「.....。うん!大丈夫だから!」

私はめいいっぱいの笑顔で答える。

「知ってるの?真生が今日そっちに行くって」

よっぽど私が心配なんだろう。アユは
ずっと心配そうな表情だった。

「手紙に今日そっちに行くって書いたから!本当に大丈夫だって!」

もっとめいいっぱいに笑顔をむけた。だって今日しかないもん......。

「そう.....。じゃあ気をつけてね?先生によろしく。真生のお母さんにはバレないようにしとくから!」

アユは少し笑って背中を叩いた。

「本当にありがとう!じゃあ行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」

その言葉が合図のように勢いよく校門に駆け出した。

「あれ?真生ちゃんもう帰ってるの?」

「急に用事できたみたい」

「ふーん。真生ちゃんって最近変わったと思わない?可愛くなったよねー!絶対痩せたよね⁈」

「うん。真生、がんばってたもん」


後ろからアユと美菜子の会話が聞こえてくる。

私は変わった。あの人にまた出会うために