午後20時─
とうとう花火が始まってしまった
「おぉ~すっげーな!めっちゃ盛大~!」
隣で花火を見ながら騒ぎだす陸斗
そんななか俺はずっと舞子がいないか
辺りを見回していた
「せっ、聖也……?」
「ん?」
「あの...さ、あれって...」
「…………………!舞...子...?」
花火の光に照らされて
うっすらと見える舞子の笑顔
「なっ、何でだよ………」
舞子の隣に座っていたのは
友達でもない、ましてや彼氏の俺でもない
隣にいたのは
あの暴力男だった
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