俺の叫び声を聞いた舞子は 言葉を返さずに 俺が大好きなあの笑顔で 手を上にあげて俺に向けてピースサインをした 「ははっ、なんだよそれ…っ」 そして舞子は搭乗口へと向かい 完全に姿が見えなくなった やっぱ行くのやめた、とか言って 戻ってこねーかなー …なんて、ありえない事を考えながら 俺はしばらくずっと 搭乗口から離れることができなかった 「舞子、……頑張れよ」