『まもなく〇〇便の搭乗を~……』





俺と舞子を引き離すかのように

空港のアナウンスが響き渡る




「………もう行かなきゃ」





「……頑張れよ、応援してっから」





「うん。じゃあ……行ってきます」





そう言って舞子は

俺に背を向けて歩き出した