「緒方さん、この決算書間違いないか

確認してもらえる?」


「うん、わかった

放課後に目通しておくね」



俺が二人のもとへついた時には

もう二人の世界ができてる訳で…

なかなか話しかけづらい雰囲気


だけど、このまま見てるだけとか

来た意味ねーしなー…




「…あの先輩、ちょっといいっすか?」



「貴方はこの前の…」



「…すみません、ちょっとだけ

会長借ります」



「っえ!?ちょっと…っ!」




嫌われるのを覚悟で

俺は先輩の腕を掴んでその場を離れた


相手の男子は驚いたような顔をしていた

止めないってことは付き合ってはいないのか?