陸の隣に座らされたアタシはまるで人形のように動けない。



そんなアタシの気持ちを分かってるのかまだ半渇きのアタシの髪を優しく撫でる。


「アズさんって俺の事どう思う?」



「・・・・」



突然の問いかけにアタシの目は焦点が定まっていない。


「ねぇ~」



「カッコイイと思うよ」



「そんな事思ってんの?笑」






最悪。。。



「いゃ。。



え~っと。。。」





「じゃあ二択ね」




「好き?嫌い?」











「・・・好きかな」





「じゃあ俺の彼女になって」



「・・・」





えっ??



俺の彼女になって?


俺の。。。



陸の彼女?



陸がアタシの事好きって言うこと?




「えっ陸。。アタシの事?」



「好きでもない女にキスする?笑」




あ~。。。



そしてまたアタシは考える余裕さえ与えてもらえず陸の腕の中に抱きしめられた。



今まで我慢してきた感情が溢れ出す。



その涙を陸が自分のスェットで拭う。



アタシはそのまま顎を持ち上げられ、また深いキスに落ちた。




どうしよう。。




その不安な気持ちを好きという感情が上回った時アタシは陸の背中に手を回していた。




さっきよりも長いキス。



そしてソファに押し倒されそうになった時我に返った。




「陸ちょっと待って」




「嫌だ」



「嫌だじゃな~い」





そう言いながらも陸はアタシの体から離れてニコッと笑った。




「無理にはしないって。」




「。。うん」




「でもアズさんは俺のものだからね」